開幕戦は矢野通(42)、石井智宏(44)組がバッドラック・ファレ(38)、チェーズ・オーエンズ(30)組に5分35秒、体固めで勝利した。

7日の大阪大会で「KOPW2020」の防衛に成功した矢野の頭脳プレーが光った。この日もコーナーパッドを外す作戦に出たが、そこを狙ったファレを逆にかわして自爆させた。その後巨体のファレを持ち上げられずにてこずったが、最後はオーエンズのボディプレスをかわし、2人重なったところに矢野が覆いかぶさって3カウントを奪った。

してやったりの表情の2人に対し、敗れた2人は怒りが収まらず、終了後にリング上で痛めつけた。8カ月ぶりの大会で肩透かしを食らったファレは「ヤノに言ってんだ。お前をぼこぼこにしてやる」と吐いた。オーエンズも「完全に怒らせたぞ。8カ月間ためてたエネルギーを大爆発させてやれ」と興奮気味に話した。

今大会は史上初、ワールド・タッグリーグとベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの同時開催。ともに10選手(チーム)が30分一本勝負で総当たりのリーグ戦を行い、勝ち点は勝利2、引き分け1、負け、無効試合は0となる。12月6日(福岡)の全公式戦終了後、上位2位までの選手(チーム)が12月11日(東京・日本武道館)で優勝決定戦を行う。