開幕日のメインとなった試合は、2年ぶりのスーパージュニア参戦となった高橋ヒロム(31)がIWGPジュニアヘビー級王者の石森太二(37)に勝利した。

「新しい時代を作る」と挑んだ今大会。8月29日の神宮大会で石森に敗れ、IWGPジュニアヘビー級のベルトを奪われた。高橋は「あくまで公式戦の1つ」と位置付けて冷静に挑んだが、序盤から闘志むき出しに石森に攻撃を仕掛けていった。序盤に首を集中的に攻められ、終始痛みを伴いながらの戦いとなったが、最後は大きく雄たけびをあげ、デスバレーボムの連続攻撃からTIME BOMBで粘る石森を沈めた。

神宮大会の雪辱を果たした高橋は10試合の熱戦を観戦したファンに「開幕戦、いいスタートを切れた。まだまだ疲れてもらうぞ。覚悟しておけ」と叫び、会場を後にした。試合後のインタビューでは疲労困憊(こんぱい)の様子を見せながらも「これが勝ち点2の試合だぞ。俺的には…12はあると思う」。発言後には質問を待っていたが、なぜか記者から声がかからず「ないんか~い」と最後は肩透かしを食らう一幕も。それでも初戦の勝利に納得の表情で会場を後にした。

今大会は史上初、ワールド・タッグリーグとベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの同時開催。ともに10選手(チーム)が30分一本勝負で総当たりのリーグ戦を行い、勝ち点は勝利2、引き分け1、負け、無効試合は0となる。12月6日(福岡)の全公式戦終了後、上位2位までの選手(チーム)が12月11日(東京・日本武道館)で優勝決定戦を行う。