15年連続17回目出場の田口隆祐(41)が“半ケツ”で石森太二(37)に敗れ、1勝1敗となった。

終盤、お互いの丸め込み合戦となったが、最後は石森が田口のタイツをつかみ、押さえ込んだ。半分尻出し状態になった田口は「これは反則だと思って油断した」とぼうぜん。半ケツのまま海野レフェリーにも「(俺の)ケツ出てますよ。反則でしょ」と詰め寄ったが判定は覆らず。最後はレフェリーに尻をアイシングしてもらい、会場を後にした。

その後、インタビュールームで「そっか、出ちゃったからこっちの反則負けか。ちょっとルールを勘違いしてました」と、実際にはエビ固めでの3カウントだが、素直? に負けを認めた。もちろん納得はしていないが「敗因はそれだから。大丈夫」と切り替えた。

序盤からパフォーマンス全開だった。石森がアイドルレスラー時代に歌っていた「キープオンジャーニー」の振り付けを披露するなど、場内の拍手も味方に付けて挑発。途中、場外に逃げようとするところを止められるなど、防戦一方の時間帯もあったが、素早い身のかわしで何とかしのぎ切った。最後は勝利が見えたところで、まさかの逆転負け。連勝スタートとはならなかった。それでも初戦は優勝候補のデスペラードを破るなど、まだまだ元気な最年長は「やればベルトも遠くないはず。プロレスはできた。収穫のある試合で次につながる」と20日の次戦(マスター・ワト戦)に向け前を向いた。