総合格闘技、北日本アマチュア修斗選手権(23日、亀田総合体育館武道場)のライト級に長浜靖(おさむ、44=ピロクテテス新潟)が出場する。

個人戦参戦は3位になった10年東日本選手権以来10年ぶり。競技歴14年のベテランが初の全日本選手権(来年3月14日・神奈川)出場を目指す。

闘争心は健在だ。「もっと強くなれる」と長浜の意欲は向上している。ピロクテテス新潟の練習生を相手に調整を重ねた。「今までになくいい」と状態は上々だ。キック、打撃、組技とオールラウンドな実戦派で風田陣代表(49)は「精密機械のよう」と言う。

ライト級出場者では48歳の傳政春(サイトー会舘)に次ぐ年長者。本格的な大会出場は10年ぶりだが「いつでも出られる状態」でいた。食事もタンパク質、ビタミン、鉄分などバランスよく摂取。体重はライト級のリミット付近の72~73キロをキープする。

石油・天然ガス生産の仕事に携わり、48日ごとに日本海上にある現場と新潟市内の会社に交代で勤務。会社勤務の時はジム通いし、生活空間が制限される海上では筋トレに集中。「年齢を重ねてもまだ衰えていない。むしろ負ける気がしない」。

コロナ禍でアマ大会も中止が相次いだ。今回の北日本選手権がエントリーできる唯一の実戦で、現在の実力を試したいという欲は高まった。優勝すれば全日本選手権の出場権を手にする。「もちろんそこしか狙っていない」。全日本の大舞台に臨む準備はできている。【斎藤慎一郎】

◆長浜靖(ながはま・おさむ)1976年(昭51)5月3日生まれ。見附市出身。今町中では野球部、三条工高(現新潟県央工)ではバスケットボール部に所属。14年にピロクテテス新潟に入門。柔術、組技の指導も行う。08、09年のアマ修斗北陸選手権ウエルター級で準V。170センチ、72キロ。