日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会は、PCR検査体制の強化、見直しを図ることを決めた。

1日に新型コロナウイルス対策連絡協議会を開催。ガイドラインでは計量時の前日検査を試合前々日に繰り上げ、世界戦は合計3回、日本などの地域王座戦は2回検査を義務化する。20日の東日本新人王決勝から実施する。陽性判明時の対応、興行中止回避などダメージを最小限に抑えるため。

また、11月の関西地区での複数の興行で、警備員が注意しても大声での声援を続けたり、セコンドが検査後の自宅待機中に外出など、ガイドライン違反が頻発した。ガイドライン厳守をより徹底し、状況次第では即時試合中止など厳しい姿勢を打ち出すことも確認した。

JBC安河内事務局長は「クラスターとなる可能性もある。今後は即試合中止など厳しい対応をしていく。現状が続けば、感染拡大と違反状況から来年1月以降は興行自粛もやむを得ない」とした。日本協会新田事務局長も「現状のままでは来年はない、という厳しい覚悟で臨んでいきたい」と同調した。