初代タイガーマスクの佐山聡(63)が、デビューした自身の聖地、後楽園ホールに登場し、ファンに順調な回復ぶりを披露した。

車いすで現れた佐山はマイクを取ると「来年はプロレスを変えてみせます。ストロングスタイルに戻っていくプロレスに変えていくので、よろしくお願いします」と語った。さらに「昨日まで歩けていたのに、藤原敏男に蹴られて歩けなくなりました」と冗談を言い、その直後にスッと立ち上がり、数歩歩いてみせた。会場からは大きな拍手が起こり「立つことができました」と来年のカムバックに向け、戦う姿勢を見せた。

佐山は15年5月に心臓の手術を受け、いったん復帰したものの、16年に体調が悪化し、同年末の試合を最後に長期休養していた。今年3月に同団体の平井代表が、歩行困難などパーキンソン病の疑いがあると明かしていた。今春から軽い運動を始めるなど徐々に回復。8月には講演会で公の場に登場。約8カ月ぶりのプロレス開催となった11月の神田明神大会でも会場に足を運び、ファンの前に姿を見せていた。