K-1スーパーバンタム級王座を返上し、プロボクシング転向を表明した武居由樹(24)が、来春のボクシングデビューに備えて横浜市内で高地トレーニングを本格的に開始した。所属先となる大橋ジムと同じビルの6階にある高地トレーニングスタジオ「グリーンテラス」に向かい、担当する八重樫東トレーナー(37)の指示を受けながら、低酸素トレーニングでコンディション強化に入った。

同スタジオでは標高3000メートルの低酸素トレまで可能な設備が整っており、武居は標高2600メートルの低酸素ルームの中で、ダッシュを繰り返した。八重樫トレーナーの猛ゲキを受けながら走り続けた武居は「乳酸がたまりますね。きついっす」と大粒の汗を流しながら、ハードメニューを消化した。大橋会長は「武居にとって高地トレは非常に良い練習になっている。来春にはプロデビューしてもらう」と順調な調整ぶりに目を細めていた。

武居は13日のK-1両国大会のリングでボクシング転向を正式表明。2団体統一バンタム級王者井上尚弥(27)が所属する大橋ジムに入門すると報告していた。既に11月から八重樫トレーナーのもと、ジムワークを開始している。