キックボクシング界の「神童」那須川天心(22)が、頂上対決を期待されていたK-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(29)に対戦エールを送った。

キックボクシングルール3分3回(57キロ)で、ムエタイの強豪クマンドーイ・ペットジャルーンウィット(26=タイ)を3-0で判定勝利。デビューから43連勝を飾った後、マイクを持ち「今日、会場に武尊選手、来てくれてありがとうございます。何も決まっていないですが、一緒に格闘技を盛り上げましょう」と対戦実現をアピールした。

試合では、1回から右ロー、右ミドルを蹴り込むなど荒々しいクマンドーイに対し、サウスポーの那須川は左ストレート、左ミドルなどで応戦。2回には左ストレート、ワンツー、左膝で真っ向勝負を展開した。最終3回にはパワーを発揮し、トリケラトプス拳のポーズからロープ際に追い込んで右ボディー、左拳からのフック、ストレートをヒットさせ、3-0の判定で下した。

那須川は「(動きが)硬くなった。今まで1番蹴りが硬くて苦戦しましたが、判定で無事に勝てた。素晴らしいファイターでした。未熟で怒られてばかりですが、いろいろ経験して強くなりたい」と振り返っていた。