ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が、タトゥー禁止ルールの改正を希望した。

海外メディアに言及したことが7日に報じられた。大みそかのV2戦で左腕のタトゥーが露出。日本ボクシングコミッション(JBC)のルールに違反すると物議を醸し、処分問題に発展している。

井岡は「ボクシングと関係ないことで、ルールの改正を望む。観客はリングでの試合を見に来ている」としている。「日本に住む外国人は、隠すことなく試合をしている。禁止するのであれば、すべて禁止すべきだと思う」とも異を唱えている。

JBCでは「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」は試合に出場できないと定めている。ファンデーションなどを塗って隠すことで出場はできる。井岡も試合前にJBCスタッフ立ち会いで措置したが、時間の経過、汗により薄れてしまったとみられる。

JBC安河内事務局長は「ルールがある以上は処分を議論する対象になる。現状は反社会的勢力と結びつきやすいイメージがつきまとう」と説明する。週明けにも倫理委員会で処分の有無を諮る。井岡は「日本で戦えないなら、日本を背負って海外で戦う。海外で戦う日本人が増え、いい方向に向かってくれればいい」と話している。