ボクシングの東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦(日刊スポーツ新聞社後援)は14日、東京・後楽園ホールで開催される。

同級王者栗原慶太(28=一力)は、元WBC世界同級暫定王者井上拓真(25=大橋)を迎え、2度目の防衛戦に臨む。13日に都内で前日計量に出席。リミット53・5キロでパスした挑戦者に対し、100グラム少ない53・4キロでクリアした王者にとって19年11月以来のリングとなる。

昨年9月に同カードが発表された後から反響も大きかったといい「国内バンタム級でNo.1で実力があるのは分かっている。元世界王者なので相手が格上。僕がどこまで通用するか。勝つつもりですが、挑戦でもある」と敬意を表しつつ、2度目の防衛成功への自信をのぞかせた。

新型コロナウイルス対策のため、試合2日前からホテル宿泊となるものの、減量も順調に終えて1発クリア。部屋では、最近手に入れたという2020年版スポーツ栄養学最新理論(寺田新・編著)を読みながら心身を整えている。15勝のうち13KOというハードなパンチ力を持つ栗原は「毎試合、万全に仕上げて勝つ気持ちしかない。KOは狙っていますし、何回でも、12回でも、僕が倒して勝てばいいことなので」と手応えを口にした。