GAORA TV チャンピオンシップは王者葛西純(46)が、挑戦者のブラックめんそーれを破り、初防衛に成功した。

反則裁定なしの「ハードコアルール」で行われた試合は、開始前からリングサイドにパイプ椅子が重ねられ、コーナーには長テーブルが立て掛けられた。葛西は、ゴングの瞬間から「シャ~、シャ~」と叫びながら場外で逃げ回る相手に「びびってんじゃねぇかよ」と先制“口撃”。中盤、前回同様に大量の竹串を取り出したが、マスク姿の相手にうまく刺さらず。怒りを爆発させた葛西は「マスクを被っているから刺さらないんだよ」と剥ぎ取り「中島洋平」の素顔をさらし、脳天に突き刺した。その後パイプ椅子での殴り合いを制し、垂直落下式リバースタイガードライバーで3カウントを奪った。

3日のヨシタツ戦に続く連勝に「全日本プロレス、王道を名乗っている割には2人ともたいしたことないな。王道というのは何でもできるんじゃねえのか」と言いたい放題。電流爆破や凶器で体中傷だらけの葛西は、次戦にデスマッチを希望した。挑戦者を求めると、経験のある石川修司がリング上に。「お前とやれるのは俺しかいない。全日本はデスマッチ団体じゃねえ。最高の痛みを与えてやる」との挑発に「ようやくこの時が来た。でも俺にとっては修司が来ようが通過点でしかない」と返した。

「これからもどんどん防衛して葛西の色に染めてやる」。言いたい放題のこの男の暴走はどこまで続くのか。王道の魂が宿る石川との一騎打ちが注目される。【松熊洋介】