石井智宏(45)が、矢野通、オカダ・カズチカと6人タッグマッチに出場し、ジェイ・ホワイト、高橋裕二郎、EVIL組に勝利した。

石井は、1日の試合後、突如乱入したホワイトに襲撃され、さらに2日は、イリミネーションマッチで場外に落とされ、失格にされた。1日立っても怒りが収まらず、開始のゴングを待たずに、ターゲットめがけて一直線に襲いかかった。

逃げ回るホワイトを場外まで追い掛け、殴りかかった。それでもマッチアップでスカされるシーンもあり、強烈なダメージ与えることはできず。フラストレーションは溜まり、バックステージでも、引きずり回した。「小僧、ずいぶん長い間逃げ回ったな。(5日、IWGP2冠戦で飯伏に敗れた)たった1回の失敗で現実から目を背いて逃亡か」。普段から多くを語らない男に火が付いた。

後藤、YOSHI-HASHIとともに、NEVER6人タッグのベルトを保持するが、2日の試合後、ホワイト、ロア、トンガ組からの挑戦を受けた。受けて立つ意志を見せ、11日広島大会での対戦が決定。この日はTV解説をしていた後藤も、試合後ホワイトに襲いかかるなど、すでに怒りは最高潮に達していた。

後藤に椅子で殴打されたホワイトも感情を抑えることができない。「なぜ、石井や後藤が俺を襲撃しても誰も止めないんだ。場外乱闘は禁止されているのに…。もし、立場が逆で、俺が同じようにやったら大問題になるだろ」と会社への不満をぶちまけた。

石井は11日の決戦に向け「(ベルト)取りに来いよ。お前のケンカ買ってやる」と挑発した。逃げず、目をそらさず、常に真っ向勝負でぶつかる男が、リング上で因縁の相手を沈め、黙らせる。