オカダ・カズチカ(33)とEVILのシングルマッチが異例の形で実現した。オカダは矢野と、EVILはディック東郷とのペアで対戦したが、開始早々オカダとEVILが場外で殴り合い、わずか1分で20カウントをコールされ、引き分け。

怒りの収まらないオカダは花道を去るEVILをパイプ椅子で殴り「ビビってんのかこの野郎。かかってこい。いつまでもスカしてんじゃねえぞ」とほえた。この挑発にEVILも乗り、レフェリーによる話し合い後、まさかのシングルマッチで再開した。

オカダは、前哨戦のたびにシングルマッチを要求してきた。他選手の要望は聞き入れるが、自身のカードはなかなか組んでくれない会社に「言ったことは何でもやってくれるのが新日本プロレスじゃねーのか。さっさと組め!」と不満を漏らすこともあった。

ようやく実現した対決だったが、途中ディック東郷の乱入で試合を止められ、わずか5分でオカダの反則勝ち。またしても消化不良となった戦いに、試合後も怒り収まらなかった。逃げ出したEVILは敗れたにもかかわらず「これが現実だ。バカ野郎」と吐き捨てるように言ってリングを去った。これも作戦なのか、決着が付くどころか、2人の遺恨はさらに深まってしまった。