新日本プロレスの最高峰IWGP世界ヘビー級のベルトが30日、後楽園大会前に披露された。IWGP世界ヘビー級は、今年1月4日にIWGPヘビー級(ヘビー級)と同インターコンチネンタル(IC)の2冠王者となった飯伏の要求で、統一が実現し、新日本プロレスの最高峰のベルトとして新設された。

これまでと同じ、黒を基調とした新ベルトは、放射状に広がるライン(初代)や世界に羽ばたく羽根(3代目)など、4代にわたるベルトの歴史が刻まれ、さらにサイドバックルは、インターコンチネンタル(IC)の形状が継承された。

贈呈式に登場した初代王者の飯伏幸太(38)は、スーツ姿でリングに上がると、ヘビー級を菅林会長に、ICを大張社長に納め、新ベルトを受け取った。「この2つのベルトが大好きだから、1つにして世界に向け、歴史を継いだまま大きくしていきたい」。生まれ変わった最高峰のベルトを目指し、レスラーたちがまた新たな歴史を作り出す。

◆IWGPヘビー級とICのベルト 初代ベルトは83年第1回IWGP王座決定リーグ戦で優勝したホーガンが初めて巻いた。97年に旗揚げ25周年を迎えて2代目に一新。その後2代目は05年に亡くなった故・橋本真也さんに贈呈。同10月から3代目となり、08年3月に4代目が制作された。ICは11年に創設され、翌年に中邑がデザイン変更を要求し2代目に。その後17年から3代目となった。