ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(44=米国)が世界的人気の米国人ユーチューバーでプロボクサーのポール兄弟、兄ローガン(26)、弟ジェイク(24)と記者会見後に大乱闘を展開し、米メディアを驚かせた。

6月6日(日本時間7日)、米マイアミのハードロック・スタジアムで兄ローガンと対戦(ルール未発表)するメイウェザーは6日(同7日)、同地で両者そろって試合決定後初の会見に臨んだ。メイウェザーは「一晩で2人とも倒すことができる。2人と戦うつもりだ」とポール兄弟を指さして挑発すると、対戦するローガンも「このステージで偽物なのはフロイドの生え際だけだ」「世界最高のファイターだろうが、オレのことを知らない」などと反撃。フェースオフならではの“舌戦”で終わるかと思われたが、会見後の弟ジェイクの行動で一気にムードが凍りついた。

メイウェザーがジェイクとも至近距離で対峙(たいじ)し「戦いたいのか?(プロモーターの)アル・ヘイモンに電話して実現させよう」と挑発を受けた。にらみながら「もちろん。アル・ヘイモンは必要ない。オレがボスだ」と返答すると、そのままかぶっていたホワイトの帽子を奪われた。メイウェザーが怒り狂って追いかけると両陣営のボディーガード、そして警備員も入り乱れた大乱闘に発展。メイウェザーは関係者らに羽交い締めで止められていた。

乱闘後、ジェイクは自らのSNSを更新し「フロイドの30人のボディーガードの1人がオレの目にきれいなショットを打った。リスペクトしろ!!」と殴られたと主張。さらに「彼(メイウェザー)が退屈な試合でお金を盗むので、私は彼の帽子を盗んだ」と悪びれる様子もなかった。ジェイクは4月17日、UFC所属の元ベラトール・ウエルター級王者ベン・アスクレン(36=米国)とボクシングルールで対戦し、1回TKO勝利を収めている。