プロレスリング・ノアの丸藤正道(41)が17日、「サイバーファイトフェスティバル2021」(6月6日、さいたまスーパーアリーナ)で行われるGHCヘビー級選手権の調印式に出席した。

同大会で王者・武藤敬司(58)に挑戦する。普段は同じユニット「M's alliance」で一緒に戦う仲間。昨年からノアに参戦しているレジェンドに対し「リスペクトのある存在が加わってくれて、とても頼もしい」と感じる一方、わずか1年足らずで頂点に駆け上がったことに「短期間で与えた影響は、レスラーとして驚異に感じる」と明かした。00年のノア旗揚げから団体を支えてきたプライドもある。「存在意義を示すには武藤さんに勝つことが1番の形」と意気込む。

同大会はノアのほか、DDT、東京女子、ガンバレ☆プロレスの4団体による合同興行。ノアの副社長も務める丸藤だが、今回は他の試合のことは気にかけず、武藤との一戦に集中する。「自分の試合のことだけを考える。相手は武藤敬司。(あこがれなど)いろんな感情はあるが、それを表に出して、勝負できるような相手ではない」と邪念を捨てて、真っ向勝負で挑む。

15日の前哨戦ではシャイニングウィザードやドラゴンスクリューを食らい、最後は足4の字固めで完敗。「体がでかいし、重いし、足4の字はガッツリ入るからきつかった」とパワーに圧倒された。手の内をお互いによく知る相手だけに、一筋縄ではいかない。

16年1月に杉浦に奪われて以来、5年ぶりのGHCヘビー級のベルト獲得を狙う。「円熟した武藤さんを食い尽くしたい。2人でお客さんに響き渡るような試合をしたい」。6月6日、さいたまスーパーアリーナの大きな舞台で結果を残し、存在感を見せつける。