政府による緊急事態宣言の発出で中断していた首都圏のプロボクシング興行が「ボクシングの日」となる5月19日から再開する。

東洋太平洋、日本ミドル級王者竹迫司登(29=ワールドスポーツ)が19日、東京・後楽園ホールで日本王座の4度目防衛戦に臨む。18日には都内の病院で挑戦者の同級1位国本陸(23=六島)とともに前日計量に臨み、両者ともに72・2キロでクリアした。当初は昨年5月にセットされたタイトル戦だったが、コロナ禍の影響などで計4度延期されていたカードとなる。

約1年4カ月ぶりのリングとなる竹迫は「1年4か月で成長したところある。それをみなさんにみてもらいたい。派手な復帰戦にします」と強い決意をにじませた。19年3月に結婚した麻裕(まゆ)夫人(28)がアスリートフードマイスターの資格を持っており、栄養管理士の指導を生かして減量食などを用意してくれたという。「前向きな人で支えてくれた」と感謝の気持ちを胸にリングに立つ。

一方、プロ5戦目で王座挑戦となった国本は約2年ぶりのリングとなるものの「(本来の対戦日だった)昨年5月よりも2倍以上、自信が上がっている。成長していると思う」と王座奪取に向けて貪欲な姿勢をみせていた。

首都圏では4月21日、東京・後楽園ホールで開催された日本スーパーウエルター級タイトルマッチ10回戦を最後に興行の中止、延期が続いていた。