ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)の薬物騒動は、違反が認められず処分なしの決着となった。

騒動の起因となった昨年末のタイトル戦で井岡に敗れた元世界3階級制覇王者田中恒成(25)が所属する畑中ジムの畑中清詞会長がJBCの対応を受けて、電話取材に応じた。「まだ答申書も見ていないし、こちら側の弁護士と相談する。これで終わりにはできない。だれもが納得していないし、これで終わらせていたら(今後の試合の公平性においても)よくない」と収束の流れを一蹴した。同会長は今回の騒動に関し、JBCに質問状を送付。回答書は「ゼロ回答」とし、「ドーピング問題で白か黒かはっきりしないと、先には進めない」と強い姿勢を示している。