ボクシングの元世界3階級王者で「3150ファイトクラブ」の亀田興毅会長(34)が、初めての興行を「プロテスト、ボロボロですね」と表現した。

22日、大阪・豊中市の176BOXで「3150ファイトvol.0」を無観客開催。ジム所属で弟の和毅(29)が約1年10カ月ぶりの試合を勝利を飾り、デビュー戦に臨んだ選手もいた。

当初は5日にエディオンアリーナ大阪で興行を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言発出で延期となり、結果的に観客も入れられなかった。興毅会長は「ちょい赤字ぐらい。“ちょい”がどれぐらいか分からんけど。ボディーブロー効いていますよ」と冗談交じりに明かしつつ「ボクシング界のために興行を打たないといけない。日頃の練習を披露する場所。選手が披露できる場を作るのが役目」と興行全体を振り返った。

今回はイベントを「vol.0」とし、選手でいえば「プロテスト」に位置づけた。その上で今夏、2度目の興行を開催する青写真を描いている。一筋縄ではいかない現状だが「次の興行につながると思います」と前を向いた。【松本航】