ボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(44=米国)が3日(日本時間4日)、2年半ぶりのリングに向けて対戦相手の世界的人気の米国人ユーチューバーでプロボクサーのローガン・ポール(26)との最終会見に臨んだ。

6日(同7日)に米マイアミのハードロック・スタジアムでポールとの8回戦を控え、マイアミのサウスビーチで両者そろってメディアの前に登場。激しくにらみ合ったフェースオフでは、身長173センチのメイウェザーが188センチのポールを見上げる形に。体重差も20キロ近くあるとされる。

体格差についてメイウェザーは「身長差や体重差は気にならない。すべてはスキル。それはフロイド・メイウェザーを表す1つだ。戦いには勝つ。楽しい時間を過ごし、ファンを楽しませることを考えている。やりたいことを、やりたい時に。やりたいことをやる」とキッパリ。18年大みそかの那須川天心戦以来となるリングに向け、ジムワークも徹底し、顔も引き締まっている。

50戦無敗で引退した元5階級制覇王者は「彼が自信を持ち、自分自身を信じてくれたことがうれしい。今まで対戦した50選手も全員同じ言葉を発してきた」と余裕の表情を浮かべた。「ボクシングからは引退したが、娯楽やお金を稼ぐことから引退したわけではない」と“マネー”の愛称らしい発言もあったメイウェザーは米ESPNのインタビューで「週末の試合のために既に3000万ドル(約33億円)を稼いだ」と豪語していた。

メイウェザーは約1カ月前の5月6日、試合会場でポールとそろって会見。記者会見後、口論となったポールの弟ジェイク(24)からかぶっていたホワイトの帽子を強奪。怒り狂って追いかけ回し、両陣営のボディーガード、そして警備員も入り乱れた大乱闘に発展し、米国内で大きな反響があった。