ボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(44=米国)が体重15キロ以上のウエート差という不利な状況で2年半ぶりのリングに臨む。

6日(日本時間7日)に米マイアミのハードロック・スタジアムで世界的人気の米国人ユーチューバーで、プロボクサーのローガン・ポール(26)とのエキシビション8回戦(1回3分)に臨む。5日(同6日)には両者そろって同地のホテルで前日計量に臨み、189・5ポンド(約85・9キロ)のポールに対し、メイウェザーは155ポンド(約70・3キロ)となった。

ボクシングの階級で言えばライトヘビー級とクルーザー級の間となるポールに対し、メイウェザーはスーパーウエルター級に近い。実に3階級差以上となる。試合当日のウエート制限はないため、20キロ近くの体重差になるとみられている。体重だけでなく、身長も188センチのポールに対し、メイウェザーは身長173センチと15センチ差と体格の違いは大きい。計量後のフェースオフでもメイウェザーがポールを見上げる形となり、体格差が目立った。

17年8月、元UFC2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)と10回TKO勝利後、50戦無敗のまま3度目の引退表明したメイウェザーにとって、18年12月の那須川天心とのエキシビション戦以来2年半ぶりのリング。開催地フロリダ州のコミッションによると、ルールは12オンスのグローブ、ヘッドギアなし、KO、レフェリーストップはありだが、判定はない。

体格差についてメイウェザーは「身長差や体重差は気にならない。すべてはスキル。それはフロイド・メイウェザーを表す1つだ。戦いには勝つ。楽しい自信を過ごし、ファンを楽しませることを考えている」と涼しい顔。エンターテインメントとしての意義を強調している。