ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が日本人初の2戦連続「聖地」防衛戦に備え、減量用の“秘密兵器”を用意した。

19日(日本時間20日)、米ラスベガスでIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)に備えて9日に渡米。「あと4キロぐらいです」という最後の減量のため、5月にスポンサー契約が発表された国内エステティック大手TBCから提供された発汗を促す入浴剤を持参した。

ラスベガスの気候は乾燥しており、汗だしのためにトウガラシやショウガのエキス入りのとろみ湯が効果的だという。「米国に行ってリラックスして残りの体重調整をするつもり」という井上の意図にも合致する入浴剤になりそうだ。

19年11月に判定で下した5階級制覇王者ドネアが先月29日、WBC王者ウバーリを倒し、38歳で新王者となった。井上は「あの勝ち方をしたら、(再戦への)興味は湧いてきました」と前向きな姿勢。WBO王者カシメロ(フィリピン)も含めて「ライバルたちに向けて、しっかりアピールできる試合をしてきます」と自らKO撃破を課していた。【藤中栄二】