ボクシング女子世界3階級制覇王者で4団体統一女子ミドル級王者クラレッサ・シールズ(26=米国)が逆転勝利で総合格闘技デビューを飾った。女子ライト級3分3回でブリトニー・エルキン(34=米国)と対戦。1、2回は柔術をバックボーンとするエルキンにテークダウンを許し、ケージ(金網)際に押し込まれて寝技で劣勢となっていたが、最終3回だった。高速のワンツーで攻めたところでテークダウンを狙われながらもサイドから上に乗った。そのままエルキンの顔面に何度も連打を浴びせ続け、レフェリーストップ。3回1分44秒、TKO勝ちを収めた。

シールズはボクシングで12年ロンドン、16年リオデジャネイロ両オリンピック(五輪)女子ミドル級連続金メダリスト。プロ転向後もスーパーウエルター級、ミドル級で現在も4団体(WBA、WBC、WBO、IBF)統一している世界3階級制覇王者となる。

そして21年はボクシングを継続しつつ、総合格闘技に挑戦すると表明。「私は例外的なファイター。私が世界王者として戦う姿を見たいだろう。非常に早く多くのことを吸収することができる。誰もが私のようなスキルを持っているわけではない」と、ボクシングと総合格闘技の“二刀流”を貫く姿勢をみせていた。