寒天を食べて返り討ちに成功した。バンタム級(61・0キロ以下)トーナメント1回戦で、優勝候補の扇久保博正(34=パラエストラ松戸)が、7年前にも黒星をつけた春日井“寒天”たけし(32=志村道場)を、右手を骨折しながらも判定3-0で下した。

扇久保は試合前に自身のYouTubeチャンネル「おぎちゃんねる。」で、寒天が春日井の出身地、岐阜県恵那市出身の特産ということもあり、寒天ゼリーを食べる動画を配信。「知覚過敏のところがかなり痛くて、苦戦して食べたが、しっかり完食できた。リハーサルのイメージでやりました」と話していた。その前哨戦の影響か、試合はテークダウンを中心に攻め立てた扇久保が支配。「キャリアの集大成」と位置づけるトーナメント初戦を突破した。

試合後に扇久保は「いい試合ができなかったので、ダメだったかな。1発目のフックで右手が折れちゃって、あの戦い方しかできなかった。爆発させてやろうと思ったけど、勝つのに必死だった」と語った。

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