ボクシング日本フライ級タイトルマッチ10回戦は21日、東京・後楽園ホールで開かれ、王者ユーリ阿久井政悟(25=倉敷守安)が2度目の防衛に成功した。同級6位桑原拓(26=大橋)の挑戦を受け、10回2分49秒、TKO勝利を収めた。日本軽量級屈指と言われる右強打で1回、ダウンを奪取。距離を詰めて挑戦者のスピードを抑えながら力強いパンチをねじ込んだ。スピードと連打で追い上げてきた桑原に対し、最終10回にも右強打で2度目のダウンを奪取。レフェリーストップによるTKO撃破となった。

約9カ月ぶりの試合で残り11秒で勝利したユーリ阿久井は「強い選手にこういう勝ち方して不思議」と驚いた表情を浮かべた。