22日に行われたRISE横浜大会(23日、ぴあアリーナMM)の前日計量で、DoA53キロトーナメントに出場予定だった大崎孔稀(21=OISHI GYM)が、2・95キロオーバーで失格となった。

この結果、リザーブマッチで計量をクリアしていた滉大(23=及川道場)が繰り上がり出場となり、志朗(28=Be WELLキックボクシングジム)と対戦する。

大崎は1回目の計量で3・2キロオーバーの56・2キロとなり、その約2時間後の2度目でもクリアできなかった。RISE伊藤代表は「非常に残念。同情の余地がない。志朗も減量がきつかったと思うし、努力した選手に申し訳ない」と語った。

これまでは55キロが主戦場で、7月のトーナメント1回戦から53キロに落として出場している志朗は食事制限など試行錯誤しながら、厳しい減量を行ってきた。「階級下げてしっかり落として、プロとしての最低限のしごとはできたかな」と語り「優勝候補である自分が優勝する」と不測の事態にも前を向いた。

この試合はもともと、大崎の兄である一貴と志朗の対戦だったが、一貴の負傷により、孔稀が繰り上がり出場となっていた。8月の会見で孔稀は「決まったからにはやるしかない。兄弟でこのトーナメントを勝ちたい」と意気込んでいた。優勝して那須川天心との再戦を見据えていたが、3キロオーバーでの失格で、自分の夢を失い、兄、志朗をはじめ、楽しみにしていたファンをも失望させる形となった。