UFC女子フライ級王者ワレンチナ・シェフチェンコ(33=キルギス)が6度目の防衛に成功した。

挑戦者となる同級3位ローレン・マーフィー(38=ブラジル)との女子フライ級タイトル戦5分5回で、4回4分0秒、レフェリーストップによるTKOで圧勝した。

1~3回と打撃技とテークダウンで試合を優位に進めたシェフチェンコは、4回に右フック、左ハイキック、さらに左右連打のラッシュと怒濤(どとう)の攻撃でケージ(金網)際に追い込んだ。「フィニッシュできるとフィーリングで分かった。私のポジションだった」と、そのままテークダウンに成功。上から馬乗りになって右ヒジ、右拳を振りおろし、レフェリーストップ勝ちを収めた。

競争の激しいUFCで、6度目の防衛に成功。女子同級で「絶対女王」と呼ばれているシェフチェンコは「最高の気持ち。格闘技でやってきたことに間違いはなかった」と感慨に浸った。ランキングを見渡しても、既に挑戦者がいなくなっている状況となっているが「誰でもいい。どんな相手でも、いつでも準備を整えている」と王者の風格を漂わせていた。