「N-1 VICTORY」Aブロックの清宮海斗(25)が、武藤敬司(58)とのリーグ最終戦を引き分け、勝ち点5の1位で準決勝に進出した。残り10秒で武藤からシャイニングウイザードを食らい、押さえ込まれたが、執念で返した。昨年、今年と連敗していたレジェンドを終始攻め続け、勝ち点1をもぎ取った。

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N-1初出場の武藤は、4強進出を逃し「落ち込んでるよ」と悔しがった。清宮の執拗(しつよう)なフェイスロックに苦しみ、終盤は意識を失いかけるなど、防戦一方だった。「(清宮は)しぶとくなっている。俺に対しては頑張って研究してきたと思うよ」とたたえた。リーグ戦3試合中2試合で引き分けと。全選手最長の試合時間となった。58歳は「今年取れなかったらだんだん条件が悪くなってくるからな」と力なく語った。