今後の女子格闘技界を占うビッグマッチが沖縄で実現する。13日、RIZIN32大会(11月20日、沖縄アリーナ)大会のカード発表会見が行われ、元レスリング世界王者の山本美憂(47=KRAZY BEE/SPIKE22)が、約1年ぶりの参戦となるRENA(30=シーザージム)と対戦することが発表された。

沖縄開催を知った山本は榊原CEOに「せっかく沖縄でやるなら、ぜひ私に戦わせて欲しい」と直談判したという。しかも相手は16年にデビュー戦で一本負けしたRENAに決まり「だいぶ成長したと思うのでリベンジしたい」と意気込んだ。

「KRAZY BEE」ジムのある沖縄に住んでいたこともある山本。今大会に参戦する沖縄出身の選手たちとも一緒に練習したこともあるという。「総合格闘技を全然知らなかったし、いろいろ教えてもらった。家族とも言えるような人たちが沖縄にたくさんいる。その人たちに成長した姿を見せたい」と語った。

昨年大みそか大会で浜崎に敗れて以来の試合となるが「こんなに空いたのは初めてだが、いいトレーニングができた」とプラスに捉える。47歳という年齢ながら、貪欲に勝利を追い求める。「1つ1つ目の前の試合を勝って、次につなげたい」。榊原CEOも「メインで戦いたいと珍しく言ってきた。特別な思いがあると思う」と期待する。

RIZIN初開催となる沖縄のメインを任された山本。「ホームゲームといってもおかしくない」。“地元”ファンの後押しを受け、5年前、格闘技に打ち込むきっかけとなったRENA相手にリベンジに燃える。【松熊洋介】