9日に52歳で死去が確認されたボクシング元WBA世界ミニマム級王者星野敬太郎さんの死因は、肝硬変だった。

遺体の解剖が終わった13日、関係者が明かした。死亡推定日は6日とされているという。沖縄・那覇市内の自宅で倒れているところを8日に発見され、9日に師匠・花形ジムの花形進会長ら複数の関係者に警察から連絡が入っていた。12日から同会長の代理人が那覇入りしている。

神奈川・横浜市出身の星野さんは武相高3年の高校総体モスキート(ピン)級で3位に入るなどアマチュア時代から活躍。88年11月3日、花形ジムでプロデビューし、初戦で4回判定負けを喫しながらも、2戦目で勝利後して引退宣言。約2年半後に現役復帰し、96年8月、日本ミニマム級王座獲得した。同王座の5度防衛した98年に王座返上と引退を表明。しかし1年後に再起し、00年12月にガンボア小泉を下し、WBA世界同級王座を奪取した。

元WBA世界フライ級王者の花形会長と国内初となる「師弟世界王者」となり話題になった星野さんは、現役引退後、岐阜・各務原市でコパン星野敬太郎ジムを設立。後進を指導していたものの、18年ごろからボクシング界を離れ、沖縄県に移り住んでいた。

◆肝硬変(かんこうへん)肝臓は通常1500グラムで、弾力がある。それが硬くなり、800グラム程度まで縮小し、働きが悪くなる。ウイルス性肝炎から移行するケースが多いが、酒の飲み過ぎが原因のアルコール性肝硬変も15%を占める。重くなると、昏睡(こんすい)、腹水、黄疸(おうだん)などの症状が現れ、がんに移行するケースもある。