中東の「借り」は中東で返す-。WWEユニバーサル王者ローマン・レインズ(36)が22日のPPVクラウン・ジュエル大会(サウジアラビア)で元王者の「野獣」ブロック・レスナー(44)との防衛戦に臨む。

サウジアラビアでは18年4月のPPVグレーテスト・ロイヤルランブル大会で、挑戦者として王者レスナーとのスチールケージ(金網)形式ユニバーサル王座戦に臨み、微妙な判定で敗れた。このほどインタビューに応じ、3年前のサウジでの敗戦を「汚点」と表現し、野獣撃破への意識を高めた。

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-今年7月から米国、英国でのツアーが再開。オンライン応援だったサンダードームでの興行から大勢の観客の前でファイトしていることもレインズの気持ちを高揚させているようだ。

レインズ サンダードームとライブでファンがいるWWEを比較すると、そこには大きな違いがある。俺たちは状況に応じて最善を尽くしてファンに最高の体験を提供し続けるが、ライブの観客の前にいることほど素晴らしいことはない。誰もいないところで試合をするのはつまらないんだ。それは俺たちが対応しなければならなかったことだが、それは辛くて気分が良くないものだった。ソールドアウトのアリーナや興奮した人々で満員のスタジアムではそのエネルギーとポジティブな雰囲気でスーパーマンにでもなった気持ちになる。例えば食中毒で気分が悪い中で入場曲が流れ出し、入場口のカーテンにたどり着くまでもがいていたとしても、そこを通り抜けて観客の生の反応を感じるとすべての苦痛は消え去るんだ。腕を骨折しているとしても、観客の前に出れば問題なくパフォーマンスができるように感じるだろう。それがライブの観客がもたらすエネルギーと興奮であり、サウジアラビアも例外ではない。俺たちは年に数回行くだけで前回からパンデミックにより時間もたっているから、そこで観客の興奮したものすごいエネルギーがあることを期待している。

-10月上旬、スマックダウン、ロウの選手入れ替えを敢行するWWEドラフトが開催。昨年、WWEヘビー級王者として活躍したドリュー・マッキンタイアがロウからスマックダウン移籍した。選手がシャッフルされたものの、「ブラッドライン」レインズはまったく動じていない。

レインズ 一族の長である俺は特にレスナーのようなヤツが現れるととても忙しい立場になる。常にターゲットにされていて、これはユニバーサル王者であるだけでなくWWEの顔だからだ。多くの人がトップのスーパースターたちについて話をしているが、もしトップスーパースターたちを集めて誰がトップかと尋ねればそれは俺になるだろう。俺は山の頂上の旗みたいなもので自分のことに集中してそれをやり続け、他のすべてのスーパースターをリードしていかなくてはならない。俺はヘイマンとレスナーの間でいろいろ混乱が起こってWWEドラフトに対して十分な時間を取って結果を見ることができなかったが、特にパンデミックの間に勢いを増したビッグスターでロウを長くリードしてきた誰もが注目すべき男はドリュー・マッキンタイアだ。フィジカルや経験、所属期間、称賛をこれだけすばやく積み上げてスマックダウンに移籍したヤツはいない。彼はタイトルに飢えているし、みんながトップと呼べるスーパースターの1人だが、実際はトップではなくその状況に苦しんでいるだろう。彼が2番でいることが好きでないと知っているが、それが現実なんだと彼に言ったことがある。彼や他のスーパースターは俺が健康で息をし続ける限り2番のために戦うことになる。(おわり)