ボクシング史に残る伝説の王者が“再会”を果たした。ファイティング原田こと原田政彦さん(78)と、史上最強の評価を受け「黄金のバンタム」と呼ばれたブラジルのエデル・ジョフレさん(85)が20日、オンラインで対面し、画面越しにシャドーボクシングで拳を繰り出して笑顔も見せた。原田さんは「試合当時のことを思い出す。顔が見られて本当に良かった」と感激の面持ちだった。

1965年5月、愛知県体育館での世界バンタム級タイトルマッチ。原田さんは圧倒的不利の予想を覆し、50戦無敗だった王者のジョフレさんに2-1で判定勝ち。「日本ボクシング界最大の勝利」と語り継がれる一戦だ。

2人は89年にブラジルで対面している。今回はジョフレさんが滞在中のロサンゼルスと、原田さんが会長を務めるジムがある横浜市をつないで実現。原田さんは白髪の相手に「お互い年をとっちゃったね。元気でね」と呼びかけ、ジョフレさんは「とても幸せ。こういう機会ができて本当に喜ばしい」と返した。

関係者の求めに応じてファイティングポーズを取ると、お互いに画面に向けて数分間、連打を披露。原田さんは「おっ、ワンツーだね。やっぱりボクシングは違うね。懐かしい」と56年前を思い起こした。