“極めのプリンス”の異名を取る伊藤盛一郎(27=リバーサルジム横浜グランドスラム)が、得意の寝技で大逆転勝利を収めた。

現役慶大生でRIZIN初参戦のNEXUSフライ級王者の橋本薫汰(22=K-PLACE)と、57キロ契約5分3回のMMAルールで対戦。1回は身長で9センチ上回る橋本の長いリーチから繰り出される右ストレートを何度もまともに浴びて、顔面を鼻血で真っ赤に染めた。強烈な右ひざ蹴りも顔面に食らい、そのままグラウンドで橋本の絞め技に苦しんだ。2回も40秒すぎに強烈な右ストレートを浴びたが、ひるまずに前進して強打を浴びせて、グラウンドに持ち込むと、一気に橋本の首を絞めてリアネイキッドチョークでタップを奪った。激闘を制した伊藤はリング上で「こんな試合内容で胸を張って言えないけど、来年、RIZINでフライ級トーナメント(開催)はどうですか。今の実力じゃあ優勝すると言えないので、もっと鍛え直してきます」と宣言した。