日本格闘技界で「スーパーノヴァ(超新星)」と呼ばれる修斗フライ級王者平良達郎(22=Theパラエストラ沖縄)が米総合格闘技UFCデビューを果たす。

30日(日本時間5月1日)、米ラスベガスで開催されるUFCファイトナイト・ラスベガス53大会でカルロス・カンデラリオ(30=米国)とフライ級5分3回で激突する。29日(同30日)には同地で前日計量に臨み、125・5ポンド(約56・93キロ)でクリア。カンデラリオは126ポンド(約57・15キロ)でパスした。

世界最高峰の総合格闘技団体で迎える初陣にも、平常心を貫いている。

平良は「自分の良さを出すためにも1つ1つ自信を持ってアタックにいきたい。分析的にも相手は序盤からくるタイプ。こちらも1回で仕留めてやるぞ、という気迫で戦いたいと思っています。必ずや、勝ちます」と強い意気込みを示した。

18年のプロデビューから10連勝を飾ると、米マネジメントのイリディアム社と契約を結んだ。すると1月から米国へ武者修行している途中の2月4日、UFCと契約した。小、中学時代は野球に没頭しており、高校1年の夏から総合格闘技を始め、格闘技歴7年で世界最高峰のオクタゴン(金網)に到達した。

平良は「(UFC)デビュー戦はリラックスして戦って楽しみたい。試合が終わったら(UFCファンの)『幻想』を膨らませたいですね」と意欲満々。日本人初のUFC王者を見据え、第1歩を踏み出す。

 

 

◆平良達郎(たいら・たつろう)2000年(平12)1月27日、沖縄・那覇市生まれ。城岳小、神原中時代は野球に没頭。小禄高1年時、兄が通っていたジムに入門し、総合格闘技を開始。17年に全日本アマチュア修斗フライ級で優勝し、18年に修斗でプロデビュー。同年に開催された修斗新人王決定トーナメント(フライ級)を制覇し、MVPを獲得。21年には修斗フライ級王者に。プロ通算戦績は10勝無敗。家族は両親と兄、妹。170センチ、66キロ(通常体重)。