08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダルの総合格闘家・石井慧(35=チーム・クロコップ)が40秒殺で11カ月ぶりの総合格闘技マッチを制した。

クロアチア・ザグレブを本拠地とするFNCに参戦。セミファイナルでチャーリー・ミルナー(29=英国)とのヘビー級5分3回に臨み、相手のハイキックやひざ蹴りを冷静に対応しつつ、足技でテークダウン奪取に成功。そのまま上からパウンドを連発して開始40秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。

グラップリング(組み技)大会、K-1参戦を経て、21年7月EMC7大会以来の総合格闘技マッチだった。身長193センチ、リーチ216センチのミルナーに対し、石井は身長180センチ、リーチ188センチと体格差があったものの、難なく英国の大男を仕留めた。

クロアチアの国籍も取得しているだけに石井は「クロアチアで戦うことができて幸せ」とした上で「秒殺よりも新しい技術を出せたことが良かったです」と自らに及第点を出していた。