サブミッションマスターの実力を見せつけた。今春のニュージャパンカップに続く春夏連覇を目指すザック・セイバーJr(34)が、ユニット「ユナイテッド・エンパイア」のアーロン・ヘナーレ(29)を退け、開幕2連勝を飾った。

開幕戦で棚橋弘至を破って勢いに乗るヘナーレとは、シングル初対戦。ともに1勝0敗で迎えた2戦目だった。「俺の本当の怖さを思い知らせる。タップアウトしてやる」と意気込んで臨んできたG1初出場の対戦相手に、序盤から苦しめられた。

それでも14分15秒、アキレス腱(けん)固めで捕獲すると、そのまま逆エビ固めの態勢で絞め上げ、タップアウトを奪取。自身の土俵に上がり、関節技で応酬してきたヘナーレに、技術の差を見せつけた。

セイバーJrは「決して楽な相手じゃないと思っていたけど、ここまで危険な相手だったとはな…」と、自らのあばら骨付近を押さえながらぐったり。それでも「俺にはまだまだやるべきことがある」と先を見据えていた。