プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が4団体統一への最後のターゲットとなるWBO世界同級王者ポール・バトラー(33=英国)について言及した。

2日に都内のWOWOWでエキサイトマッチSPの収録に参加。6月7日にさいたまスーパーアリーナで開催された元5階級制覇王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体王座統一戦の放送に合わせてゲストとして出演した。バトラー戦について「決定ではないですが、決まりかけているという情報もある。確率は高いと思っています。もう近々決まるということでバトラー(の映像を)見ている」と明かした。

収録時にもバトラーの試合ダイジェスト映像が流れ「怖さというのはないですが、計画、作戦を立てていかないと(試合が)長引くイメージがちょっとある。向かってくる選手は早めに決着する可能性はありますが、負けないボクシングをする選手には自分が(試合を)作らないといけない」と警戒。一緒に収録参加した父真吾トレーナー(50)も「リード(ジャブ)が伸びてくるなと思います」と注意点を口にした。

年末開催に向けて交渉が進んでいるバトラーとの4団体統一戦。井上は「決まればそれに向けてやるだけ。4本のベルトを肩にかけるというのは気合が入りますし、重みが1つ増すと思う」と引き締まった表情を浮かべた。次戦に向けて合宿の計画も進めており「バトラー戦が決まれば、自分を当てはめていく作業をする。バトラー戦の井上尚弥を作る感じになる」と静かに闘志を燃やしていた。

◆WOWOWエキサイトマッチSP「井上尚弥-ノニト・ドネア」第2戦=15日午後9時~WOWOWライブで放送。