キックボクシングを“卒業”し、ボクシングへの転向を表明している那須川天心(23)が4日、京セラドーム大阪で行われた「エクシアプレゼンツ 関西コレクション 2022A/W」に出演し、人生初のランウエーを経験した。

「シークレットゲスト」として登場。ハイブランドの上着に、「高級車1台分ぐらい」という自らデザインのペンダントを身につけて会場をわかせた。「ドームの入場は経験しているけど、闘争心ゼロだから心は楽にいけました。試合とは全く違う、緊張感はありましたね」と感想を語った。

「次のステージ」というボクシングは「しっかり練習しています」。ただ、名門の帝拳ジムが確実とされている移籍先については明言せず、「まだ準備している段階。自分の中でしっかり準備できてから発表したい」と話すにとどめた。

キックボクシングでは主にフェザー級で戦ってきた階級についても「まだはっきりは決めていない。準備ができてから」と慎重。ただ、格闘技での実績は十分なため、早期の世界挑戦が期待される。日本選手の最短世界王座奪取は、3階級を制覇した田中恒成の5戦目。那須川は「目指すところは世界王者。(最短記録は)自分というより、いい試合をすれば認めてもらえるものだから」とあふれる意欲は柔らかく包み込んだ。【実藤健一】