今春のニュージャパンカップに続く春夏連覇を目指す“サブミッションマスター”ことザック・セイバーJr(35)が、極悪集団「ハウス・オブ・トーチャー」総帥のEVILを秒殺し、ブロック単独首位に躍り出た。

第7試合となったCブロック公式戦で対戦した悪の化身に、一杯食わせた。帽子を深々とかぶったセイバーJrは、テーマ曲に乗りながら花道を入場。先に入場してしびれを切らしていたEVILから、花道で襲撃を受けた。だが、これは自身の衣装をまとったヤングライオン藤田だった。EVILの隙をついたセイバーJrは、背後からスリーパーホールドで捕獲。本部席横の鉄柵に打ち付けるなど、いつもは相手が得意とするムーブで先制攻撃を仕掛けた。

リングに入ってからも、独擅場。うつぶせにテイクダウンを奪うと、そのままヨーロピアンクラッチで丸め込み、3カウントを奪取。44秒の瞬殺劇に、会場は沸きあがった。

作戦勝ちを収めたセイバーJrは、ご満悦な様子。バックステージでは「今日は絶対にあいつらのやり方に乗せられないって決めてた。エネルギーを温存できる」と、マッスルポーズを披露した。

これで4勝1敗の勝ち点8とし、単独首位の座をゲット。次戦は16日の東京・日本武道館大会で内藤哲也とリーグ最終戦を戦う。今年で6回目のG1出場も、今だ決勝トーナメント進出はないセイバーJr。未知の領域はもう目の前だ。