昨年度覇者のオカダ・カズチカ(34)が、大逆転勝利で“怪物ブロック”を勝ち抜いた。

メインイベントとなったAブロック最終戦でAEWのランス・アーチャー(45)と対戦。先制したのは203センチの長身を誇る相手だった。リング中央でコスチュームのフードをかぶったままで待ち受けると、相対したオカダに突如としてチョークスラムをさく裂した。出ばなをくじかれたオカダは、さらに掟破りのレインメーカーを食らうなど防戦一方になった。

最大のピンチに陥ったオカダだったが、何度もキックアウトする無尽蔵の体力を披露。マネークリップをかけてリズムをつかむと、最後は12分43秒、開脚式ツームストンパイルドライバーからのレインメーカーで、逆転の3カウントを奪った。

試合後は熱戦を演じたアーチャーとグータッチを交わす場面も。熱戦を演じた2人の顔は真っ赤になっていた。だが、マイクを持った「超人」は「G1クライマックスはこんなもんじゃないでしょう? 『もう熱くて無理』なんて方はファン失格でしょう」。まだまだ涼しいと言わんばかりに、ファンに声援を呼びかけた。そして「皆さんの熱い声援かける僕たちの熱い戦いで最高のG1です」と、さらなる激戦を約束した。

17日、同会場行われる準決勝の相手は、IWGP世界ヘビー級王者ホワイトを下し、Bブロックを勝ち上がったトンガ。「僕が勝てなかった相手を倒している」と警戒を示しながらも、「任せてください」と胸をたたいた。