日本スーパーフェザー級2位原優奈(28=真正)が日本同級王座挑戦権をつかんだ。

大相撲の元小結旭道山のおいで同級1位の波田大和(25=帝拳)と同級挑戦者決定戦で拳を交え、2-1(77-75、76-77、77-75)の判定勝ち。原は「僕が勝つのは当たり前ですが、相手もすごく練習してきていた。すごく良い選手でした」とフルラウンドを戦い抜いた波田に敬意を表した。

中間距離から右フックを浴びせた原は右フックを浴びせ、足を使いながらペースを握った。5回以降は右アッパー、左フックで攻め込み、後半にかけてパワフルに連打を繰り出してきた波田に競り勝った。判定勝利を耳にするとリング上で雄たけびを上げ「今、ボクシングをやってきて1番うれしいですね。良い酒が飲めそうです」と冗談交じりに歓喜に浸った。

15年3月のプロデビューから7年。6連勝で日本同級王者坂晃典(30=仲里)への挑戦権をつかんだ。幼少時代はサッカーに明け暮れ、上体の柔らかさと軽いステップが武器だったが、「ここぞ」で打ち合いもみせた。来春のチャンピオンカーニバルで王座挑戦の運びとなる原は「ここが最後ではない。日本だけじゃない。もっと上を目指しています。反省点ばかり。もっと練習して強なって。大阪やったかな、日本の王者をしばいてやろうと思います」と意気込んだ。

原を指導する所属ジムの井上孝志トレーナーは「原が負けたら(ジムを)クビになると思っていた。勝ってくれて来春までつながった。スタミナが切れかけていたが、最後にど突き合いをしろ、と言ったらいってくれた」とほめていた。