昨年大みそかにWBA、WBO世界スーパーフライ級王座統一戦でドロー防衛となったWBO世界同級王者井岡一翔(33=志成)が1日、東京・目黒区の所属ジムで一夜明け会見に臨んだ。昨年12月31日、東京・大田区総合体育館でWBA世界同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)との王座統一戦でフルラウンド戦い抜き、ジャッジ3人のうち、2人が引き分けという0-1のドロー。WBO王座6度目の防衛成功となっていた。

サングラス姿で登場した井岡は「22年の最後に統一王者になって締めくくりできれば最高でしたが、あと1歩だった。みなさんのおかげで統一戦が実現した1年でもあり、結果はついてこなかったがやり切った1年。23年につながる1年だった」と振り返った。統一戦に来場していたWBC世界同級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(32=メキシコ)が「標的」であることに変更はなく「23年は統一王者になれるように。エストラーダ選手と戦える舞台まで行けるようなチャレンジをしていきたい」と23年の抱負を口にした。

現実的にはWBOから同級1位の前WBO世界フライ級王者中谷潤人(M.T)との180日以内の指名試合が義務づけられている。エストラーダ戦実現の条件としてWBO王座返上が必要になった場合を問われた井岡は「それは、これからの話なのでまったく分からない。優先的に(エストラーダ戦実現が)可能であるならば(王座返上は)ゼロではない」と可能性も示唆していた。