IBF世界ミニマム級5位重岡銀次朗(23=ワタナベ)が世界初挑戦する同級王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)が3日、大阪市内のKWORLD3ジムで練習を公開した。

ミット打ちなどメニューは軽めだが、ミニマム級とは思えない強烈なパンチ力を披露。重岡の公開練習でもパンチを受けた「3150FIGHT」の亀田興毅ファウンダー(36)が「こいつのも受けてみるわ」と陣営と交渉してミットを持った。えぐるような左ボディーに「こいつ、えぐいな!」と絶叫するほどだった。

興毅氏は「うまいな。さすがは世界チャンピオン。刺してくるような感じで重いわ。銀次朗とは質が違う。銀次朗は速いけど、こっちはパワーあったな。(2人の対戦は)これはおもろい」と生涯無敗で世界戦に臨む銀次朗との対決に楽しみを膨らませた。

バラダレスは「日本に来ることができただけで喜ばしい。コンディションは最高です」とアピール。ただ、重岡について来日時から「しゃべりすぎだ」と示していた怒りは変わらず。「(メキシコで)妻と携帯(の動画)を見ていて(重岡の)インタビューを見た。『5回でKOする』と言っていたのに一番腹立った。リングの中でメキシコの世界王者の強さを見せつけてやる。(試合が)終わったら引退させてやりたいぐらいだ」とほえた。

調整は順調。日本で味わうメキシコ料理も楽しんでいる。ただ、重岡だけは許さない。「今回の試合が一番力入っている。倒したい。自信はある」と力をこめた。

メインでWBO世界ミニマム級王者谷口将隆(28=ワタナベ)に挑む同級2位メルビン・ジェルサェム(28=フィリピン)は、トラブルで予定していた搭乗便に乗れず、来日が1日遅れとなり、予定していた公開練習も延期となった。

ダブル世界戦を含む、全11試合の模様は6日午後1時からABEMA格闘技チャンネルで無料でライブ中継される。