プロボクシングWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(31=BMB)がKO決着で国内2人目の3団体統一を狙う意気込みを示した。

4月8日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=ベネズエラ)と3本の世界ベルトを懸けて拳を交えることが13日、発表された。3団体統一となれば、国内では井上尚弥に続き、2人目の快挙となる。

13日には都内のホテルで会見。「すごく気合は入っています。ボクの中では4団体を取るつもりなので、この3団体目はすごく重要。勝って4団体目につなげたい」と抱負を口にした。

寺地とゴンサレスは昨年11月1日、さいたまスーパーアリーナで同日興行に出場。寺地はWBAスーパー王者京口紘人(ワタナベ)に2団体王座統一戦に臨み、7回TKO勝利で王座統一に成功。一方のゴンサレスも同日同会場で岩田翔吉(帝拳)に判定勝ちし、2度目防衛に成功していた。試合巧者ぶりを発揮していたゴンサレスに対し、寺地は「本当に引き出しの多い選手。うまいこと逃げて、攻めるときは攻められる。いかに隙を見つけられるか。引き出しの数で攻めないといけない」と気を引き締めつつ、倒すことへのこだわりも示した。

ビデオメッセージで登場したゴンサレスから「最初の2回は様子見になるだろう。ただ早い決着もありえる。俺の予想は判定決着」と言われたことを受け、寺地はキッパリ。「判定で勝つと言っていました。その可能性もあるとは思いますが、倒せると。KO決着になると思います」と自信の表情を浮かべた。

前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が日本人初の4団体統一を成し遂げた昨年12月の試合も生観戦しており「実際に生で見て、絶対、僕も4団体を取るぞと。絶対、今年中に取りたいと思います」と気持ちの高揚感を口にしていた。