キックボクシング42戦無敗を誇る人気格闘家からプロボクサーに正式転向した那須川天心(24=帝拳)が4月8日、東京・有明アリーナでボクシングデビュー戦に臨むことが13日、発表された。日本バンタム級4位与那覇勇気(32=真正)とのスーパーバンタム級6回戦で拳を交える。同日、都内のホテルで会見に臨んだ那須川は、シャツのすそを出したネクタイ姿、ルーズな雰囲気を醸し出したスーツ姿で登場。ヘアスタイルは丸刈りに近い短髪で登壇した。

会見前日に短髪にしたという那須川は「気合ですよ、新人ですから。知り合いというか、友達と話した時に『日本人は気合は入った時、決意を見せる時に(お)でこをみせろ』と言われて。いいなと思った。しっかりとそういう意味を込めて気合入れます」と明かした。プロデビュー戦には決めていないとし「感覚だったり、自分で思ったこと、状況だと思う。みんなにお披露目する時なので、今回はこういうスタイルにした」と自己解説した。

今回はスーパーバンタム級でデビュー戦となる。前4団体統一バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が転向してきた階級となる。井上の存在を問われた那須川だが「井上選手は関しては僕はまだ新人なのでこれからじゃないかなと思います。今の立場は本当に新人なので。そこは言えないかなという感じです。新人ということです」と言うにとどめていた。