キックボクシング42戦無敗を誇る人気格闘家からプロボクサーに正式転向した那須川天心(24=帝拳)が4月8日、東京・有明アリーナでのスーパーバンタム級6回戦でボクシングデビューすることが13日、発表された。

対戦相手は日本バンタム級4位与那覇勇気(32=真正)。12勝(8KO)4敗1分けとプロ17戦のキャリアがある一発必倒のパンチ力を誇る強打者。天才格闘家のデビュー戦の相手に決まった与那覇は「自分はパンチを空振りしただけで会場がどよめく。当たれは1発で倒せる。こんな危険な自分の拳に挑戦してくる。その姿勢に敬意を込めて、全力で殴り倒しにいく」と真っ向勝負を楽しみにしていた。

対戦オファーが届いたときには「めちゃくちゃ興奮して、武者震いした。こんなチャンスを逃すことはない」と即答でOKした。一方でボクシング界を代表してリングに立つという意識はない。「那須川選手はキックもMMAも無敗で、すごい実績でボクシング界に飛び込んできた。ボクシングは甘くないという声もあると思うけど、自分はそうは思わない。ただオレは甘くないよと言いたい」と、与那覇。人気格闘家との対戦を心待ちにしていた。【首藤正徳】