プロボクシング元WBA世界スーパーフライ級王者でWBA世界バンタム級3位リボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)が31日、東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。

4月8日に東京・有明アリーナで同級2位で元WBC世界同級暫定王者の井上拓真(27=大橋)とのWBA世界同級王座決定戦に臨む。井上の兄で前4団体統一同級王者井上尚弥(29=大橋)の王座返上を受け、空位となった同王座を懸けて争う。

来日は16年にWBC世界バンタム級王者の山中慎介に挑戦して以来、約7年ぶり。現在まで世界トップ戦線で戦い続ける41歳は「井上の警戒すべき点はまったくない。相手をリスペクトしているのでKO宣言はしない。1ラウンドずつていねいに戦う」と余裕をのぞかせた。

公開練習には井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長や、父の真吾トレーナーも視察に訪れた。公開した練習は約5分間のシャドーボクシングのみだったが、真吾トレーナーは「大きな足の使い方をしていたが、細かいところはスピードは感じない。スピードでは拓真についてこれない」と勝利に自信を深めていた。

大橋会長も「相性はすごくいい。拓真とかみ合う。拓真は安心してみられる。拓真の持ち味スピード。それは長引くほどいかせる」と、スピードの差を勝敗のポイントに挙げた。【首藤正徳】