UFCとの契約を懸けてアジアの有力ファイターたちが競い合うROAD TO UFCが27日から中国・上海のUFCパフォーマンス・インスティチュート上海で開幕する。27日に初戦を控える日本勢3選手が26日、同地で計量に臨み、そろってクリアした。フライ級5分3回に臨むパンクラス・フライ級王者・鶴屋怜(パラエストラ松戸)は、対戦相手のロナル・シアハーン(インドネシア)とともに126ポンド(約57・15キロ)でクリアした。

20歳の鶴屋はRIZINを主戦場とする扇久保博正、浅倉カンナらを育成したパラエストラ千葉の鶴屋浩代表の次男。幼少からレスリングと柔術を学び、21年に総合格闘家としてデビュー。22年12月にはパンクラス・フライ級王者猿飛流に2回、裸絞めで一本勝ちし、新王者となっていた。

昨年に続きROAD TO UFCに参戦する修斗フェザー級王者・佐須啓祐(マスタージャパン)は同級5分3回に向け、146ポンド(約66・22キロ)でパス。対するキム・サンウォン(韓国)は145・5ポンド(約66・0キロ)でクリアした。また同じくフェザー級5分3回を控えるDEEP同級暫定王者・神田コウヤ(パラエストラ柏)は145ポンド(約65・77キロ)、対戦相手の伊布格勒(イーブーゲラ=中国)は145ポンド(約66・0キロ)でそれぞれパスした。

今年のROAD TO UFCは初戦を勝ち上がった選手たちが夏に準決勝を控え、10~12月のアジア開催のUFCファイトナイト大会で決勝が予定されている。なお昨年初開催されたROAD TO UFCでは中村倫也がバンタム級優勝を飾り、UFCとの契約権を奪った。また決勝で中村に敗れた風間敏臣もUFCと契約を結んでいた。