新日本プロレス×ABEMAは19日、都内で「10・9両国国技館大会」についての記者会見を開いた。

同大会で激突するIWGP世界ヘビー級王者SANADAと、挑戦者のEVILが出席。今大会は、当日17時からABEMA格闘チャンネルで独占無料生中継されることが決まった。

両者の因縁は深い。8月13日のG1クライマックス最終日となった両国大会の8人タッグマッチで激突。試合後にEVILが、SANADAをロープにはりつけ。ベルトを強奪した。さらに阿部リングアナを脅迫し「SANADA選手はチャンピオンには値しない選手です。よって、IWGP世界ヘビー級王座は、剥奪処分とし、EVIL選手に譲渡することとします。2023年8月13日、IWGP実行委員会」と用意した原稿を読み上げさせた。自称・IWGP世界ヘビー級王者のEVILは「これがよ、新日本プロレスからの通達だ!」と堂々と虚偽発言まで…。暴行、監禁、強盗、恐喝、詐欺と、犯した罪は計り知れない。

そんなキング・オブ・ダークネスはこの日、しっかりと時間を守り、記者会見に登場。司会者からコメントを問われると「コメント? そもそもよ、SANADAがG1で俺に負けて情けない姿をさらしたから、会社が『コイツはチャンピオンとしてダメだな』と思って、ベルトを剥奪して俺に譲渡したんだろ? すなわち俺が今チャンピオン。ベルトはここにあるんだよ。コメントっていうのはよ、挑戦者のSANADAから言わすのが筋だろ? どうせよ、泣き言と逃げ口上しか並べられないだろうけどな。話はそれからだ。以上」とわが物顔でベルトを担ぎ、王者の風格を漂わせた。

対するSANADAは冷静で「今回のタイトルマッチ、相応しくないかもしれないですけども、ランバージャックを提案したいです。このように勝手にチャンピオンベルトを盗んだり、前哨戦でも反則、好き勝手し放題なので。そもそもEVILは元タッグパートナーでした。17年、18年とタッグリーグを優勝したり、IWGPタッグチャンピオンになったり、自分のプロレスキャリアの中で最高のタッグパートナーでした。その時から『EVILとはIWGP戦したいな』と自分の中で目標や夢を持ってやってて、今回このような形で実現したので、正々堂々やりたいので、ランバージャックはいかがでしょうか?」と問うた。

これに一応、言葉に耳を傾けたEVILは「何を言い出すかと思えば、まあルールの件についてはよ、考えておいてやるよ。俺からも言っといてやるよ。両国でよ、このベルトをキッチリ防衛して、『今年の汚れ、今年のうちに』って言うだろ? Just 5 Guysもろとも終わらせてやるからな。わかったか、よく覚えとけ!」と言い、勝手に切り上げ、途中退席。もちろん拝借している、ベルトとともに会場を後にした。