ボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(34=志成)が27日、12月31日に東京・大田区総合体育館で行われる同級8位ホスベル・ペレス(28=ベネズエラ)との初防衛戦に臨むことを都内で発表した。

熱望している同級最強のWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)との統一戦は来年に持ち越されたが、本人の強い希望で12回目の大みそか参戦が実現。78%とKO率が高く、ベネズエラに本部があるWBAが送り込んだ「刺客」と言える挑戦者を下し、統一戦に弾みをつける。

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大みそかまで残り34日。ついに井岡が世界戦を発表した。「今年の大みそかも戦いたい気持ちが強かったので、試合することに決めました。期待に応えられるように今年の大みそかも最高の日にしたい」。11年から数え、実に12度目の参戦。今年も日本ボクシング界の“大トリ役”として登場する。

今年6月、ジョシュア・フランコ(米国)との再戦を制し、WBA王座を獲得して以来、約6カ月ぶりのリング。初防衛戦で拳を交えるペレスはKO率78%を誇り、20年2月には現WBA世界フライ級王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)にも挑戦した難敵だ。世界ランカーの中からようやくWBAから承認が下りたという「刺客」とも言える挑戦者。井岡は「戦績も良くて世界経験もあり、とても油断できない相手だと思う。キャリアのある良い選手」と警戒心を強めた。

当初は同級最強のWBC王者エストラーダとの統一戦を熱望した。陣営も交渉を重ねてきたものの、条件面で折り合わずに大みそかでの王者対決は来年以降に持ち越しとなった。

井岡 エストラーダ選手とずっと戦いたいと言ってきました。陣営も実現のためにベストを尽くして動いてくれましたが、ダメになった。戦わずに家族とゆっくり過ごす、クリスマスを一緒に過ごすことも頭によぎったが、何か違うなと。エストラーダ選手との戦いだけを目指すのは違う。試合はやりたかった。

所属ジムによると来年5月に照準を合わせ、エストラーダ陣営と交渉を続ける方針だという。統一戦を実現するには勝利が大前提。「王者として圧倒的な差をみせつけて勝つ。王者として戦い続け、最終的にエストラーダ戦を実現したい」。熱望するカードを実現するため、井岡が王座防衛で23年を締めくくる構えだ。【藤中栄二】

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